近年、マッチングアプリで「職業:自由業」という人に出会う機会が増えています。自由業と聞くと、自由な働き方をしている魅力的な人に思える一方で、実際にはどのような職業なのか分からず、怪しいのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。
本記事では、マッチングアプリにおける自由業の実態と、出会う際の注意点について詳しく解説します。
マッチングアプリの自由業とは
マッチングアプリで「自由業」と表記している人は、企業に属さず時間や場所に縛られることなく自由に働くスタイルを取る人を指します。自由業には明確な定義はありませんが、自身のスキルを活かして独立した働き方をしている人が多く含まれています。
実際の職種としては、YouTuber、フリーランスエンジニア・プログラマー、Webデザイナー、芸能人、医師、弁護士、投資家、ライター、コンサルタントなど多岐にわたります。これらの職業の人は、本来であれば具体的な職業名を記載することができるはずです。
しかし、マッチングアプリで単に「自由業」とだけ記載している場合、具体的な仕事内容を明かしたくない何らかの理由がある可能性もあります。
正当な自由業者の場合、自分の仕事に誇りを持っているため、通常は「Webデザイナー」「プログラマー」「ライター」など具体的な職種を記載するものです。そのため、単に「自由業」とだけ書いている場合は、注意深く相手を見極める必要があります。
マッチングアプリの自由業の人は怪しくない?
マッチングアプリの自由業の人がすべて怪しいわけではありませんが、残念ながら一部に悪質な業者が紛れ込んでいるのが現実です。マッチングアプリには、恋愛以外の目的で利用している業者や勧誘目的の人が存在しており、彼らが「自由業」という肩書きを悪用している場合があります。
特に注意すべきなのは、職業が曖昧すぎる場合です。本物のフリーランスなら自分の仕事に誇りを持っているはずなので、具体的な職種を書くものです。しかし怪しい業者は「自由業」「フリーランス」「投資家」など、ふわっとした表現しか使わず、具体的な仕事内容を聞いてもはぐらかすことが多いのが特徴です。
また、年収設定が異常に高すぎる場合も要注意です。20代で年収1000万円以上など、年齢に対して不自然に高い年収を設定している人は十中八九怪しいと考えられます。さらに、プロフィール文にやたら「自由」という言葉が多用されている場合(「自由な生活」「時間の自由」「経済的自由」など)も、ネットワークビジネス勧誘者の定番フレーズとして知られています。
Pairの相談では、「自由業や経営者の一部にマルチ商法やネットワークビジネス等の勧誘目的の方がいるみたいなので気をつけてください」という注意喚起もなされています。
一方で、正当な自由業者も確実に存在します。フリーランスの結婚率に関するデータでは、結婚しているフリーランスの割合は57.3〜60.6%で、これは会社員男性の57.4%とほぼ同等の割合となっています。つまり、自由業であることが結婚の妨げになっているわけではないことがデータからも示されています。
重要なのは、相手が本当に正当な自由業者なのか、それとも勧誘目的の業者なのかを見極めることです。
マッチングアプリの自由業の人の注意点
マッチングアプリで自由業の人と出会う際には、以下の3つの主要な注意点を押さえておくことが重要です。
注意点①:ビジネス勧誘や投資話に警戒する
最も警戒すべきなのは、マルチ商法や投資詐欺などのビジネス勧誘です。マッチングアプリでよくあるビジネス勧誘には、マルチ商法・投資勧誘・化粧品の勧誘などがあります。
- マルチ商法は、販売組織へ入会し商品やサービスを契約した後、自分と同じように友人や家族恋人などを誘い入会させることで、紹介料等の利益を受ける仕組みです。最初はマッチングアプリの利用者として近づき、仲を深めてから適切なタイミングで話を持ちかけてくるため、つい信用してしまう人も多いのが現状です。
- 投資勧誘では、相手に投資をさせて自分が利益を受けられる仕組みを提案してきます。最初は小額で儲けを出して相手の信用を得た後、大きな金額を投資させてお金だけ貰い姿を消すといったパターンが典型的です。「自分も副業感覚でやっている」といった身近に感じさせる勧誘手法もよく使われます。
メッセージでの危険な兆候としては、すぐにビジネスの話をしてくる、やたら「今の悩み」を聞いてくる、「師匠」「メンター」という単語が出てくるなどが挙げられます。普通の出会い目的なら、最初は趣味や好きなことの話から始まるものです。
また、仮想通貨詐欺はマッチングアプリで最も多く見られる投資詐欺の一つで、詐欺師は「確実に値上がりする銘柄」や「特別な投資手法」があると持ちかけ、偽の取引サイトに誘導して資金を騙し取ります。
注意点②:プロフィールの矛盾や不自然な点をチェックする
自由業を名乗る人のプロフィールには、いくつかの危険サインがあります。まず、職業が曖昧すぎる問題です。本物のフリーランスなら、自分の仕事に誇りを持って具体的な職種を書くものですが、怪しい業者は「自由業」「フリーランス」「投資家」など、ふわっとした表現しか使いません。
- 年収設定が異常に高すぎる場合も要注意です。20代で年収1000万円以上とか、あり得ない設定をしている人は十中八九怪しいです。年齢に対して年収が不自然に高い、具体的な仕事内容を書かずに高収入アピール、「自由な働き方で高収入」みたいな表現を使っている場合は警戒が必要です。
- 写真から判断できる注意ポイントとしては、ブランド品や高級車の写真が多い場合があります。プロフィール写真が高級時計、ブランドバッグ、外車ばかりの人は、明らかに「金持ちアピール」をしており、本当のお金持ちはそんなあからさまなアピールをしないものです。
- また、大勢でワイワイしている写真ばかりの場合も、ネットワークビジネスの「仲間感」をアピールしている可能性があります。
実際の怪しいプロフィール例として、「職業:自由業、年収:1200万円、趣味:投資・読書・自己啓発。時間とお金の自由を手に入れて、毎日が充実してます!」といったものがあります。20代後半で年収1200万円なんて、よっぽどの天才じゃない限りあり得ません。しかも「投資」「自己啓発」は勧誘者の定番キーワードです。
注意点③:早急な接触や個人情報の要求に注意する
業者の特徴として、マッチングしてすぐに会おうとしてくることが挙げられます。詐欺や風俗勧誘を目的とした業者は、初めてやり取りした相手でも、できるだけ早く会おうとします。また、すぐにLINEなどの連絡先を聞いてくる、タメ口で馴れ馴れしい態度を取ることも特徴的です。
- アドレス回収業者の場合、LINE・メールアドレスを聞き出し、悪徳業者に売買することが目的となっています。通常の恋愛目的であれば、ある程度メッセージのやり取りを重ねてからLINE交換を提案するものですが、業者は3通目程度で「気づきにくいのでLINEにしませんか?」といった形で早急に連絡先交換を持ちかけてきます。
- 実際の体験談では、爽やか系イケメンで高収入のハイスペック男性という印象の人とマッチングしたものの、3通目のメッセージで連絡先交換を持ち掛けられ、カフェで会った際に最初の10分程で「自分が慕っている先輩がすごい人で…」といった話から始まり、最終的にネットワークビジネスの勧誘だったという事例があります。
- さらに、イベントやセミナーへの勧誘も注意が必要です。数回デートを重ねて仲が深まってきたところで、気になる異性からイベントへ行こうと誘われ、行ってみるとセミナーの勧誘だったという被害も報告されています。
安全に出会えるマッチングアプリ
安全にマッチングアプリを利用するためには、信頼性の高いアプリを選ぶことが重要です。以下では、安全性が確認されている優良なマッチングアプリを3つ紹介します。
①Pairs(ペアーズ)
Pairs(ペアーズ)は、国内最大級の1,000万を超える会員数を誇っており、多くのユーザーが安全に利用できていることがわかります。
- 24時間365日のカスタマーケア・監視体制
- 身分証明書による本人確認、顔認証機能などのセキュリティシステム
- 資本金1億円を超える大手国内会社「エウレカ」が運営
利用者の口コミでも「ペアーズだけは業者や体目的などの嫌な人が唯一いなかったアプリです」「目視で365日24時間監視がされているので業者や性的な言葉を発した人は必然的に排除されます」といった評価を受けています。強制退会させられると同じ身分証では再登録ができないため、悪質なユーザーは自然に消えていく仕組みも整っています。
②with(ウィズ)
with(ウィズ)は、心理テストによって相性の良い相手がわかるのが特徴のマッチングアプリです。安全性の面では、公的書類による本人確認が必須となっており、安全性を重視する方には特におすすめされています。
- 20代・30代の真剣な恋愛を求める人、性格の相性を重視する人に人気
- 登録から24時間以内に課金すると、月額プラン分のVIPオプション&購入価格の20%のポイントが付与されるキャンペーンも実施
- 年齢確認/身分証明書が必須、365日24時間の監視体制、通報・ブロック機能、AI画像判定による顔認証機能など安全対策が充実
③Omiai(オミアイ)
Omiai(オミアイ)は、通報された人がすぐに分かるイエローカード機能が特徴的な安全対策として知られています。20代半ば~30代の結婚を意識した恋愛がしたい人向けのアプリとして人気があります。
- 本人確認書類の提出が必須
- 悪質なユーザーに対しては即座に警告表示が行われる
- TRUSTeやJAPHICなどの認証マークを取得している信頼性の高いアプリ
これらの安全なマッチングアプリは共通して、インターネット異性紹介事業の届出済み、24時間365日の監視体制、年齢確認・身分証明書が必須、月額制(ポイント課金制ではない)、通報・ブロック機能の有無、大手企業・上場企業による運営などの安全性を表す条件を満たしています。
まとめ
マッチングアプリにおける「自由業」は、正当なフリーランスや個人事業主から勧誘目的の業者まで幅広く存在しているのが現実です。自由業そのものが怪しいわけではありませんが、一部に悪質な業者が紛れ込んでいるため、適切な見極めが必要となります。
- 職業表記が曖昧すぎる場合
- 年収設定が不自然に高い場合
- ビジネス勧誘や投資話を持ちかけてくる場合
- 早急な接触や個人情報の要求をしてくる場合
これらには特に警戒が必要です。
安全にマッチングアプリを利用するためには、Pairs、with、Omiaiなど信頼性の高いアプリを選び、24時間365日の監視体制や本人確認の仕組みが整っているサービスを利用することが推奨されます。また、相手のプロフィールやメッセージに不自然な点がないか慎重にチェックし、怪しいと感じた場合は迷わずブロックや通報を行うことが大切です。
マッチングアプリは適切に利用すれば素敵な出会いの場となりますが、安全性を最優先に考え、冷静な判断を心がけることで、トラブルを回避しながら理想のパートナーとの出会いを実現できるでしょう。
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