近年、社会ではさまざまなセクシュアリティに対する理解が深まりつつあり、有名人がLGBTであることを告白するケースもあります。
では、出会いを探せるマッチングアプリにおいても、LGBTを考慮した仕様になっているのでしょうか。
これについて、国内最大級の会員数を誇るペアーズで調べてみました。
実際にペアーズを長く使っている私の見解をもとに解説するので、同性会員との出会いを希望する人はぜひ読んでみてくださいね。
ペアーズはLGBT向けの仕様になっていない
結論から言って、ペアーズはLGBT向けの仕様となっていません。
ペアーズをLBGTが使うとなると、次の2つの機能が求められます。
- 同性を検索する
- 同性とマッチングする
しかし、ペアーズではどちらも不可能となっているため、LGBT向けの仕様になっていないと判断できるでしょう。
ペアーズはLGBTも登録している
LGBT向けの仕様となっていないとはいえ、ペアーズはLGBTも登録しています。
その根拠は、LGBTに関係するマイタグが存在するからです。
LGBTとはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの総称を意味する言葉ですが、私が試してみたところ、
- LGBT
- トランスジェンダー
のキーワードを含むマイタグを発見しました。
とくに、LGBT関係のマイタグの中には、
- LGBTに理解を示す人のマイタグ:3,000人以上
- LGBTの人が参加するマイタグ:1,000人以上
と多数のメンバーが参加しているのを確認できました。
ペアーズを使ってLGBTが出会う方法
ペアーズはLGBTでは出会えない仕様となっているものの、方法次第で出会いを探すことが可能です。
以下のペアーズの機能を使って工夫すれば、LGBTでも出会えるかもしれません。
グループトークを利用する
ペアーズには、複数人がビデオ通話できるグループトークと呼ばれる機能があります。
グループトークは同性も表示される仕様となっているため、この機能を利用してLGBTが出会いを探すことも可能です。
グループトークは参加することもできますが、この場合は作成するのがおすすめで、これは作成時にテーマを設定できるのが理由です。
例えば、LBGTに関係するテーマを作成してビデオ通話を行い、会話の中で連絡先を教え合うようにすれば、LGBTでも出会えます。
とはいえ、ペアーズの中では同性のメッセージのやり取りは不可能なため、ラインなど外部ツールの連絡先を教え合う必要があります。
性別を偽って登録する
性別を偽って登録すれば、異性との出会いを探すのと同じ感覚で出会いを探せます。
この場合はLGBTの相手に限定していいねを送る必要がありますから、マイタグに参加して、対象となる相手をあらかじめ見つけておくとスムーズです。
ペアーズを使ってLGBTが出会う方法の問題点
上記で解説したとおり、方法次第ではペアーズを使ってLGBTが出会うことが可能です。
ただし、あくまでこれは可能というだけの話であり、おすすめできる方法ではありません。
というのも、上記で解説した方法の中には、ペアーズの利用規約に違反するものがあるからです。
違反が発覚すれば強制退会となってしまう可能性があるため、実際に方法を試す場合は高いリスクを背負うことになるでしょう。
グループトークを利用する場合の問題点
公式サイトでは、グループトークに対して「不適切な発言や利用規約違反行為を発見した場合、違反報告にご協力ください」と書かれています。
そして、違反行為の中には「外部サービスへ誘導する行為」が含まれているため、外部ツールの連絡先を教え合うことは、これに該当する可能性があります。
この場合も互いに同意の上での行為ですから、通報されて発覚する可能性はないでしょう。
しかし、グループトークに対して、
「違法な目的の利用を防ぐため、グループトークの一部を録画・撮影・確認する場合があります」
と書かれているため、発覚する可能性はゼロではなく、実際に発覚すれば禁止行為と判断されてしまうかもしれません。
性別を偽って登録する場合の問題点
性別を偽る行為は、
利用規約における禁止行為・第8条(2)「虚偽もしくは誤ったプロフィール情報を入力する行為、または虚偽もしくは誤った情報のまま変更しない行為」
に該当する可能性があります。
また、登録の内容次第でなりすましと判断されてしまえば、
利用規約における禁止行為・第8条(15)「第三者に成りすます行為」
に該当することになり、いずれも処罰の対象となってしまうかもしれません。
まとめ
ペアーズの仕様を考えるとLGBTが出会うためには、利用規約に違反する行為をする必要があります。
その意味で、出会うことは可能でもおすすめのマッチングアプリとは言えません。
ペアーズは会員数の多さが魅力ですし、マイタグのメンバー数で判断する限り、LGBTの会員も確認できます。
しかし、LGBTを考慮した仕様になっていない以上、恋愛対象の性別変更が可能なマッチドットコムなど、他のマッチングアプリを選んだ方が良さそうです。
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