結婚や出産に対する価値観が多様化するなか、「結婚はしたいけれど子供はいらない」「恋人はほしいけれど子育ては考えていない」という人が、マッチングアプリでも確実に増えています。
ペアーズでは「子供が欲しいか」の項目を設定できますが、「子供はいらない」と書いている人を見て、戸惑った経験がある方も多いはずです。
この記事では、
- 【男女別】ペアーズで「子供がいらない」人の真意
- 子供が欲しくない相手と出会うときの注意点
を解説します。
【男女別】ペアーズで子供いらない人の真意とは
まずは、ペアーズで「子供はいらない」と設定している人が、どのような思いでその選択をしているのかを、男女別に整理していきます。
子供がいらない男性の場合
結論から言うと、ペアーズで「子供はいらない」としている男性は、「責任を取れないから逃げている遊び人」ばかりではなく、自分なりに人生設計を真剣に考えたうえでの現実的な選択をしていることが多いです。
その背景としてまず大きいのが、経済的な不安です。
子育てには教育費・住居費・生活費など、長期的に大きなお金がかかります。「現時点の年収や将来のキャリアを考えると、子供を大学まで問題なく育てられる自信がない」「共働きが前提になるが、パートナーに無理をさせたくない」と感じ、あえて「子供はいらない」としている男性もいます。
次に、仕事やライフスタイルを優先したいという価値観もあります。
「転勤や海外赴任が多い」「フリーランス・起業家で生活リズムが不規則」「趣味や自己投資に時間とお金をかけて生きたい」などの場合、子育てとの両立を現実的にイメージできず、「だったら最初から子供は持たない選択をしたい」と考える男性は少なくありません。
ペアーズのプロフィールでは、「結婚に対する意思」「子供は欲しいか」といった項目を組み合わせて表示できます。
例えば「結婚に対する意思:良い人がいればしたい」「子供は欲しいか:いらない」のような組み合わせであれば、「結婚は前向きに考えるが、夫婦ふたりでの生活を望んでいる」ことが読み取れます。一方、「今は考えていない」「相手に任せたい」といったあいまいな表現であれば、「現時点では決めきれていないが、話し合い次第で変わる可能性もある」と解釈できるでしょう。
つまり男性側の「子供いらない」は、
「遊び目的」なのか
「経済的・精神的に責任を取れないと感じているのか」
「価値観として子供を持たない人生を選んでいるのか」
によって意味合いがまったく異なります。プロフィール文や自己紹介、メッセージの中身まで含めて総合的に判断することが大切です。
子供がいらない女性の場合
ペアーズで「子供はいらない」としている女性の場合、結論としては「自分の身体やキャリア、そして人生全体を冷静に見たうえでの、慎重で現実的な決断」であることが多いです。
まず大きいのが、妊娠・出産・育児による身体的・精神的負担です。
つわりや出産リスク、産後の体調不良やメンタルの不調など、妊娠・出産は女性の心身に大きな負担を伴います。「体があまり強くない」「既往歴があり妊娠が不安」「産後うつの話を聞いて怖くなった」など、リスクを知ったうえで「子供は持たなくていい」と考える女性は少なくありません。
また、キャリアや仕事を大切にしたいという価値観も強く影響します。
昇進や専門職としてのキャリア形成、フリーランスとしての働き方など、「仕事そのものが生きがい」という女性は増えています。「出産・育児で数年キャリアを中断すると、戻るのが難しい業界」「長時間勤務や海外出張が多い仕事」などでは、現実的に両立が難しいため、「それなら最初から子供はいらないと決めておきたい」と考える人もいます。
さらに、パートナーとの家事・育児分担への不信感も理由になりがちです。
「結局、育児の多くが女性側の負担になるのでは」「男性側がどれだけ本気で育児をするか信じきれない」と感じ、「ワンオペ育児になるくらいなら、子供はいらない」と判断する女性もいます。ニュースやSNSで「ワンオペ」「産後クライシス」といった言葉が広がっていることも、こうした懸念を後押ししています。
日本全体として晩婚化・少子化が進み、「結婚はするが子供はいらない」「子供はどちらでも良い」という価値観が一定数いることは、各種調査でも指摘されています。
ペアーズのような大手マッチングアプリには、そうした現代的な価値観を持つ女性も多く登録しており、プロフィールの「子供はいらない」は、その人なりの真剣な人生設計の結果であると理解しておくと良いでしょう。
【男女別】ペアーズで子供が欲しくない人と出会う際の注意点
次に、実際にペアーズで「子供が欲しくない人」とマッチングし、交際・結婚を考えていくうえでの注意点を、男性・女性それぞれの立場から整理していきます。
男性が子供欲しくない女性と出会う場合
男性側が、ペアーズで「子供が欲しくない」と考えている女性、あるいは「子供が欲しいか悩んでいる」女性と出会う場合、結論としては「曖昧なまま進めず、早い段階でお互いの価値観と将来像を具体的に確認すること」が何より重要です。
まず避けるべきなのは、「付き合っていけば、きっと気が変わるだろう」という期待です。
子供を持つかどうかは、一生に関わる大きな選択であり、恋愛感情やノリだけで変えられるものではありません。「いつか説得できるだろう」「自分の家族を見せれば欲しくなるはず」といった考え方は、結果として相手を追い詰め、不信感につながります。
次に、プロフィール欄だけで判断しないことも大切です。
ペアーズでは「子供は欲しいか」を「欲しい」「どちらかといえば欲しい」「どちらともいえない」「いらない」といった形で選べますが、人によってその基準は微妙に異なります。メッセージである程度仲良くなった段階、あるいは初回〜2回目のデートくらいのタイミングで、落ち着いて話し合う時間を取るのが理想的です。
その際のポイントは、
「子供いる・いらない」を問い詰めるのではなく、
「将来どんな生活を送りたいか」から話を始めることです。
例えば、次のような聞き方なら、相手も答えやすくなります。
- 「結婚後の生活って、どんなイメージ持ってる?」
- 「仕事とプライベートのバランス、どうしていきたい?」
- 「子供については、今どんなふうに考えてる?」
そして、相手が「子供はいらない」と答えた場合でも、その理由を批判したり、安易に励ましたりしないことが大切です。
「そう思うようになったきっかけがあれば、無理のない範囲で教えてほしい」と、あくまで寄り添う姿勢で耳を傾けましょう。
また、自分自身の本音も正直に伝える必要があります。
「本当は子供が欲しいが、相手に合わせて言えない」という状態で交際を続けると、数年後に大きな後悔につながります。将来の自分と相手、どちらも大切にしたいなら、「子供を持つかどうかは、結婚を考えるうえでかなり重要なポイントだと感じている」と正直に共有し、すり合わせができるかどうか見極めましょう。
最後に、家族や親への説明も見据えておくことが必要です。
「自分は子供がいらないことに納得していても、親が強く孫を望んでいる」といったケースでは、結婚後に摩擦が起きやすくなります。相手と合意した価値観を、どのように周囲に伝えるかまで含めて話し合えると、より安心して関係を築いていけるでしょう。
女性が子供欲しくない男性と出会う場合
女性側が、ペアーズで「子供はいらない」「まだ分からない」と考えている男性と関わるときの結論は、「自分の気持ちを偽ってまで相手に合わせないこと」と「将来設計・経済面・家族の価値観までセットで確認すること」です。
まず気をつけたいのは、「相手が結婚したがっているから」「いい人だから」という理由だけで、子供についての本音を先延ばしにすることです。
「今は分からないけれど、そのうち考える」と曖昧にして交際を続けると、いざ結婚の話になったときに、価値観の大きなズレが一気に表面化してしまいます。
ペアーズのプロフィールで、相手が「子供は欲しい」と明記しているのに、自分は「いらない」とはっきり感じている場合、早い段階でそのギャップを話し合うことが不可欠です。「実は、今のところ子供を持つことは考えていなくて…」と切り出すのは勇気がいりますが、そこで話し合えない相手とは、長期的な関係を築くのは難しいと考えたほうが良いでしょう。
また、子供の話題とセットで必ず確認しておきたいのが、家事・育児の分担意識と経済感覚です。
「子供は欲しいけれど、育休や時短勤務はあなたに任せたい」「自分の仕事はセーブしたくないが、あなたには専業主婦(主夫)になってほしい」といった価値観の男性もいます。このような場合、「子供が欲しい」と言いつつ、負担の多くを女性側に押し付けようとしている可能性があります。
会話の中で、次のようなポイントをさりげなくチェックしてみましょう。
- 「もし子供ができたら、家事や育児はどのくらい分担したいと思う?」
- 「自分の親や親戚から、孫のプレッシャーはありそう?」
- 「共働き・専業主婦(主夫)・パートなど、どんな形が理想?」
ここで「子供は絶対欲しい」「女なら産んで当たり前」など、あなたの気持ちを無視したり、身体の問題を軽く扱うような発言が目立つ場合は、距離を置く判断も必要です。
子供を持つ・持たないは、あなたの人生と健康に直結する問題であり、相手の理想だけを押し付けられる筋合いはありません。
一方で、「今は欲しいと思っているけど、あなたの考えも尊重したい」「ふたりで話し合って決めていければうれしい」といったスタンスの男性であれば、対話を重ねながら、納得のいく答えを一緒に探していける可能性があります。
「相手に嫌われたくないから本音を隠す」のではなく、「本音を伝え、そのうえで尊重し合える相手かどうかを見極める」という意識を持つことが、女性側にとってはとても大切です。
編集部おすすめのマッチングアプリ
ここまで読んで、「自分と同じく子供はいらない人と出会いたい」「子供の有無も含めて、価値観の近い相手とマッチングしたい」と感じた方も多いはずです。そこで最後に、結婚観や子供の有無を丁寧にすり合わせやすい、おすすめのマッチングアプリを4つ紹介します。
①with
withは、心理テストや性格診断を通じて「価値観の合う相手」とマッチングしやすいのが特徴のマッチングアプリです。
結論として、「相性の良さ」や「考え方の近さ」を重視したい人には非常に向いています。
withでは、性格診断や恋愛スタイル診断を受けることで、共通点の多い相手が優先的に表示されます。価値観が近い相手とマッチングしやすいため、「子供が欲しい・欲しくない」だけに限らず、「仕事への向き合い方」「休日の過ごし方」など、人生の軸となる部分でフィットする相手を見つけやすいのが魅力です。
また、プロフィール項目も細かく設定できるため、「結婚に対する意思」「子供は欲しいか」「家事・育児の分担イメージ」といった、将来に関する価値観も事前にチェックできます。真剣度の高いユーザーが多く、ペアーズと同様に恋活〜婚活まで幅広く利用されているので、「結婚はしたいが子供はいらない」「子供の有無はパートナーと話し合って決めたい」といったスタンスを理解してくれる人とも出会いやすいでしょう。
②タップル
タップルは、「やりたいこと」や趣味をきっかけにマッチングできる、気軽さが魅力のマッチングアプリです。
結論としては、「まずは恋人探しから始めたい」「重すぎない雰囲気で出会いたい」という人に向いています。
利用者の年齢層は20代〜30代前半が中心で、「いきなり結婚前提」というよりは、「将来のパートナー候補になれたらうれしい」というスタンスの人が多めです。そのため、子供についても「まだ決めていない」「どちらともいえない」というユーザーが一定数います。
タップルでも、プロフィールで結婚観や子供の有無を設定できます。カジュアルな雰囲気のなかで、「まずは一緒にいて楽しいか」「価値観が合うか」を確かめつつ、関係性が深まってきたタイミングで、子供についての考えを丁寧に話し合いたい人には良い選択肢です。
「いきなり婚活アプリはハードルが高い」「でも、将来のことも見据えた恋愛はしたい」という場合、タップルで自然な出会いからスタートし、会話の中で少しずつ価値観を共有していくのも一つの方法です。
③Omiai
Omiaiは、名前のとおり「結婚を意識した真面目な出会い」に特化したマッチングアプリです。
結論として、「結婚はしたいが、子供の有無はしっかり話し合って決めたい」「価値観のすれ違いで失敗したくない」という人に特におすすめです。
ユーザー層は20代後半〜30代が中心で、プロフィールをしっかり読み込んで相手を選ぶ傾向が強いのが特徴です。フルネームではなくイニシャルやニックネームで活動できる一方で、本人確認・監視体制も厳格なため、真剣度の高い会員が多く、安心して利用できます。
Omiaiでは、ペアーズと同様に「結婚への意思」「子供は欲しいか」といった項目を確認できます。婚活色が強いからこそ、プロフィールに価値観を書き込んでいる人が多く、「最初から将来の話がしやすい」「子供についても真面目に話せる相手が多い」というメリットがあります。
「結婚は視野に入れているけれど、子供はいらないことを理解してくれる相手と出会いたい」「お互いの人生設計を尊重し合えるパートナーを探したい」という人は、Omiaiのような婚活寄りアプリで丁寧に相手を選ぶと、ミスマッチを大きく減らせます。
④Dine
Dineは、「メッセージを重ねるより、まず会って話す」ことをコンセプトとしたデーティングアプリです。
結論として、「実際に会ってのフィーリングや会話の深さを重視したい人」に向いています。
Dineでは、行きたいお店や空席情報をもとに、マッチングと同時にデート日程まで自動で決まる仕組みになっています。メッセージのやり取りに時間を取られず、短期間で実際に顔を合わせられるため、「テキストでは分からない価値観や将来像」を直接話しやすいのが特徴です。
子供の有無や結婚観は、実際に会って話すからこそ伝わるニュアンスがあります。
「家族との関係」「仕事への向き合い方」「お金の使い方」など、結婚生活に直結するテーマは、表情や声色を含めて感じ取れる対面の場のほうが、すれ違いが少なくなります。
忙しい社会人や、オンラインのやり取りが苦手な人にとっては、「まずは1〜2時間、一緒に食事をしながら将来の話もしてみる」というスタイルはとても効率的です。「子供はいらない」という価値観も、テキストだけで説明するより、相手の反応を見ながら丁寧に伝えられるでしょう。

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