Tinderのプロフィール設定では、「性的指向」が選べます。
「ストレート」「ゲイ」「レズビアン」「バイセクシュアル」「アセクシュアル」「デミセクシュアル」「パンセクシュアル」「クィア」「クエスチョニング」から最大3つまで選ぶことが可能です。
しかし馴染みのない言葉も多く、どういった意味か分からない!という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Tinderの「性的指向」について詳しく解説。9種類の性的指向の意味や、自身の性的指向を知る方法もご紹介していきます。
Tinderのプロフィールを設定するときの参考にしてみてください。
Tinderの性的指向について
Tinder には、プロフィールを設定するときに、性別とは別に「性的指向」を選べる項目があります。これは、2021年4月に日本版Tinderに導入された機能です。
以下の9種類の選択肢から、自分の当てはまる性的指向を3つまで選ぶことができます。表示するかしないかも選べます。
- ストレート
- ゲイ
- レズビアン
- バイセクシュアル
- アセクシュアル
- デミセクシュアル
- パンセクシュアル
- クィア
- クエスチョニング
以前から、LGBTQ+の権利を主張してきたTinder 。性的指向をプロフィールに表示できるようにすることによって、多様性を尊重した出会いを提供するプラットホームとしての存在意義を高めています。
日本よりも前からアメリカやイギリス、カナダなどでは導入されており、日本では2021年4月にやっと導入されました。
当時Twitter上では、
「この機能を待ってた!!」
「Tinderまた入れたんだけど性的指向選べるようになってる激アツじゃん」
「セクマイでパートナー探しに悩んでいる人にとっては吉報では?」
などと絶賛の声がありました。
他のマッチングアプリでは、男性は女性と、女性は男性とマッチングする仕組みになっていますね。
性的マイノリティの方たちにとっては、Tinderは唯一無二のマッチングアプリなのです。
Tinderの性的指向の意味
Tinderの性的指向には、9種類が提示されています。しかし中には、聞きなれない言葉もあるのではないでしょうか。
ここからは、Tinderの性的指向の意味について、それぞれ解説していきます。
ストレート
異性愛者。
身体的性と自分で認識している性が一致していて、異性(男性なら女性、女性なら男性)が恋愛対象、かつ性的対象の性的指向です。
ゲイ
男性の同性愛者。
身体的性が男性で、自身を男性と認識し、恋愛感情や性的魅力を感じる相手が男性である性的指向のことです。
海外では、男女関係なく「同性愛」を意味します。LGBTQ+のGにあたります。
レズビアン
女性の同性愛者。
身体的性が女性で、自身を女性と認識し、恋愛感情や性的魅力を感じる相手が女性である性的指向のことです。
LGBTQ+のLにあたります。
バイセクシュアル
男女どちらもが恋愛対象となる性的指向のことです。
本人の身体的性、性自認は問わず、男女の両性に対して恋愛感情や性的魅力を感じます。
LGBTQ+のBにあたります。
アセクシュアル
無性愛。
他者に対して恋愛感情や性的欲求を全く抱かない性的指向のことです。本人の身体的性、性自認は問いません。
LGBTQ+のTであるトランスジェンダーの一つに分類されています。
英語表記は「Asexual」のため、アセクシュアルではなく、エイアセクシュアルと呼ばれることもあります。
デミセクシュアル
半性愛者。
他者に対して、基本的に恋愛感情や性的欲求を持たないものの、深い友情や繋がり、信頼を感じた相手にのみ恋愛感情、性的欲求を持つ性的指向のことです。
アセクシャルと同じく、LGBTQ+のTであるトランスジェンダーの一つに分類されています。
パンセクシュアル
全性愛者。
相手の身体的性別や性自認を問わずに、その人個人に対して恋愛感情や性的欲求を持つ性的指向のことです。
バイセクシュアルの場合は、男女を分けて考えますが、パンセクシュアルの場合は、男女というフィルターそのものが存在しません。
クィア
LGBTQ+のQにあたるクィアは、L、G、B、Tのカテゴリーには当てはまらない性的指向をさします。
分類されたくない性的マイノリティの方が、自身をクィアと分類することもあります。
クエスチョニング
自分の性自認や性的指向が決まっていない、もしくは自らの意思で決めていないという分類です。
「ストレートではない気がしているが、いまいち自分がどの性的指向なのか分からない」
「性的マイノリティだと認識しているが、詳細は他人に知られたくない」
といった方も、Tinderのプロフィールでクエスチョニングを選ぶと良いでしょう。
Tinderの性的指向の決め方は?性的指向を知る方法
Tinderの性的指向の選択肢は非常に多いので、自分がどれに当てはまるか分からないと混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
中には、「自分がレズビアンかバイセクシュアルなのか知りたい」「アセクシュアルなのかはっきりさせたい」という方もいるでしょう。
しかし、性自認や性的指向は医学で診断を下したり、精神鑑定を通して決定したりすることは現時点では不可能です。誰かに強制されるものでは決してありません。
自らの経験や感覚を元にして、性自認や性的指向を自分の意思で決めるのが一般的です。
例えば、「自分は男性だけれど、男友達にドキドキしてしまう、性的に惹かれる」という経験があれば、ゲイかもしれません。さらに「そういう時期もあったけれど、女性との恋愛や性交渉も楽しい」と感じているなら、バイセクシュアルの可能性もありますね。
性的指向は多種多様
そもそも性的指向は、よく“グラデーション”に例えられるほどに多様です。
「レズビアン寄りのパンセクシュアル」であったり、「ゲイだけれどアセクシャル」であったりするケースも珍しくありません。
そのため、Tinderでは9つの性的指向の選択肢の中から、3つまで選べるようになっているのです。
さらに、性的指向は人生の中で変化することもあります。現時点ではバイセクシャルだと認識していて異性のパートナーがいる場合も、時間と共にゲイやレズビアンになる可能性も十分にあります。
Tinderで性的指向を選ぶときには、今の自分が一番しっくりくる分類を選んでみましょう。
プロフィール設定はいつでも変えられるので、あまり慎重になりすぎずに設定してみてはいかがでしょうか。
LGBTQ+向けのマッチングアプリ
Tinderの他にも、LGBTQ+の方にとって使いやすいマッチングアプリがあります。
一般的に人気の高いPairs(ペアーズ)やwith(ウィズ)、Omiai(オミアイ)といった恋活・婚活アプリは、正直向いていません。
プロフィール作成の際に、性的指向を選ぶ項目はなく、登録する性別も「男性」「女性」の2択です。「男性」を選べば、自動的に「女性」の相手がスワイプ画面に出てきます。
LGBTQ+の方が出会うなら、同性ともマッチング可能なマッチングアプリがおすすめですよ。以下の2つのマッチングアプリについてご紹介します。LGBTQ+の方は、お試しで登録してみると良いでしょう。
- マッチ・ドットコム
- Dine
マッチ・ドットコム
世界25ヵ国14言語でサービスを展開している世界最大級のマッチングサービスです。
男女共に有料なので、暇つぶし目的や遊び目的の会員が少なく、真剣な出会いを期待できます。
プロフィールを登録する際に、自分の性別と相手の性別を選べるのが特徴です。例えば、ゲイの方なら、「私は男性・相手は男性」、レズビアンの方なら「私は女性・相手は女性」と登録できます。
ただし、「相手は両性」という選択肢はないので、バイセクシュアルの方はやや出会いの幅が狭まってしまうのが難点です。
Dine
メッセージのやり取りなしですぐに出会えるのが特徴のマッチングアプリです。
マッチ・ドットコムのように、プロフィール登録で相手の性別は選べませんが、検索をするときに女性か男性かを選べます。男性であっても男性の検索が可能で、LGBTQ+でも出会いやすい設計になっていますよ。
メッセージの工程が省けるので、メッセージのやり取りが苦手な方、忙しい方におすすめです。
マッチドットコムやDineを含め、本当におすすめできるマッチングアプリを下記の記事で紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてください!
Tinderの性的指向で自由な出会いが広がる!
「性的指向」の選択ができ、プロフィールに表示できるのは、多様性の尊重を主張しているTinderだからこそ。
より自由で自分らしい出会いを求める方にとっては嬉しいですね。
また、このような性的指向の種類について知ることは、誰の人生にとっても有益です!
Tinderを利用する際には、ぜひチェックしてみてください。
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